眠れなくなるとメンタル面の不調が出やすいと言われています。これに関して効果があると思われる事をいくつか述べます。
体温
夜になってもなかなか眠れない人は、一日の体温の変動幅が少ない傾向があります。日中からだを動かすと体温が上昇します。そして夜になると体温が低下します。この変動幅がある方が眠りにつきやすいと考えられます。
ですから、日中、運動をして体温をあげた方がよいということになります。日光を浴びることも重要です。
また、ぬるめのお風呂に長めに入り、深部体温を上げることをお勧めします。(例39℃ 15分)
食事の時間にもよりますが、寝る2時間前に入るとよいでしょう。
食事
グリセミック指数、低血糖という言葉は聞いたことがあるでしょうか。
グリセミック指数とは、日本語にすると血糖値上昇指数とでもいえばいいでしょうか。血糖値を急上昇させないためには食べ物、食べ方を工夫することです。
具体的には、カレーライスやかけうどん等の単品食をなるべく減らし、外食をする場合でも、定食、一汁三菜を選ぶということです。
粉ものより、粒ものがよいとも言われます。粉になっている物は消化が早いからです。単純に言えば、パン、麺類よりお米のごはんを食べた方がよいということになります。
白より茶がよいとも言われます。玄米より白米の方が、消化が早いからです。精製度の少ない穀類を選ぶということです。
よく噛んで食べるということも重要です。食べすぎを防ぐ効果もあります。味が変化するまで噛むことにより、ある程度口の中で糖質の消化が進みます。
麺類はどうしても噛む回数は減ります。そのため満腹感を感じないうちにたくさん食べてしまう傾向があります。お米のご飯でも、おかゆやお茶漬けは噛む回数が減りがちなので私はあまりお勧めしません。
また、そもそもの話しですが、食事の時間を10分しかとらないということであれば、その生活自体を見直す必要があるかもしれません。
尚、炭水化物と一緒に野菜やたんぱく質、脂質も摂れば消化のスピードが遅くなり、血糖値の急上昇を防ぐ効果があります。
朝食を食べない人や一日一食の人もいますが、体調が整っていない人はやらない方がよいと考えられます。理由は朝食を摂らないで昼食を摂った場合は血糖値が急上昇するからです。
なぜ血糖値を急上昇させる食べ方がよくないかというと、血糖値が急上昇するとその後、血糖値を下げるホルモンがでます。しかし、今度は下がり過ぎたことにより、血糖値をあげるホルモンのアドレナリン等がでます。アドレナリンは不安や怒りを感じた時のホルモンでもあるので、感情のコントロールがうまくいかなくなります。つまり、こころが安定せず、怒りやすくなるということです。これが低血糖の正体です。
逆に言えば、こころの状態は食事で変えることができるということです。
日ごろから、頻繁に炭酸飲料やエナジードリンクを飲む人が、ちょっとしたことで感情を爆発させ、自分自身でコントロールできなくなっている人を見たことがあります。
そのような場合は、菓子パン、ジュース、インスタントラーメン等はしばらく控えるべきと考えます。
インスタントラーメンの消費が日本一の青森県で自殺が多いことや寿命が短いことには関係があると思われます。また、うどんで有名な香川県は糖尿病が多いです。
小麦のグルテンや塩分摂取が多いこと、添加物、農薬が関係していると主張する専門家もいます。
食の話しになると、あまりにも情報が多く難しくなってきますが、最後に牛乳の話しをします。結論から先に言いますと、3ヶ月ぐらい飲むのをやめて体調がよくなれば、あなたは牛乳を飲まない方がよい体質だといえます。実際、私がそうでした。
牛乳に含まれる成分を順番に見ていきます。まず糖質ですが、日本人の多くは乳糖を分解する消化酵素を多くの人は持っていません。ですから体内に栄養素を取り込むことが難しいと考えられます。お腹の調子が悪くなる人はもちろん飲まない方がよいです。
次にたんぱく質ですが、たんぱく質の8割を含むカゼインはアレルギーを起こしやすいと言われています。脂質についてはそもそも飽和脂肪酸をたくさん摂取することがいいとは思えません。
カルシウムについては、大量にカルシウムを一気に摂取すると逆に血液中からカルシウムを排出させるようにからだが働きます。そのため、今度は下がり過ぎた血中カルシウム濃度を補うために骨のカルシウムが使用されるため、結果、骨が弱くなるというものです。骨粗鬆症が多い国では牛乳をたくさん飲んでいるという日本の常識では考えられないデータはたくさんあります。
何を信じるかは難しいです。が牛乳がからだに悪いという本はいくらでもあります。
お腹の調子、腸内環境の状態は体調管理の要です。自分に合うか合わないかは自分で見極める必要があります。
よさそうな物があれば、ぜひ実践してみてください。