何のために生きるのか。そして「任」とは

2022年06月09日 12:10

何のために生きるのか。高校生からの質問

なんのために生きるのか。この難問に私の考えを述べます。

「人各々任あり」
これは、十七条の憲法の七条の一文です。
そして、私のこころの中に存在する言葉でもあります。

つまり、「何のために生きるのか」その答えは
「任」をまっとうするためです。

任とは任務ですが、私の考える任務とは
人から与えられるものでなく、ましてや命令されたものでもありません。

自分で考え、見つけるべきものなのです。
しかし、難しく考える必要はなく、

自分の好きなこと、得意なこと、夢中になれること、これを仕事にする。または生かす。
これだけです。

社会貢献などと特別に考えなくても、自分の進む道を一歩一歩進んで行けば
それが、結果として社会に役立つことになるのです。


あるお母さんが、脳科学者に
「集中力をつけるにはどうしたらいいでしょうか」と質問したところ、
嫌いなことで集中力を発揮させることはできません。
という回答が返ってきました。

そりゃそうでしょう。
しかし、学校の勉強が嫌いな子は、何年間も勉強しろと言われ、
すっかり、学ぶことに興味を失っているのではないでしょうか。

いい学校、いい会社、何十年も前から、親はこの価値観から抜け出せていません。
勉強と言っても、暗記中心で受験、資格のためのテストのための勉強です。

できない子はすっかり劣等感を持ってしまっている。
できる子も大学受験が終わるとやれやれとそこで勉強が終わってしまう。
社会人になっても継続して知識を深めようとしている人は少数派ではないでしょうか。

東大 → 大蔵省 → 在籍していれば事務次官だったと言われるある方がこのように言ってました。
時間制限があるテストで良い点を取る方法は、難しい問題を見極め、それを飛ばして簡単な問題から解くことだ。

大量生産、大量消費の時代ならともかく、困難な問題(つまり難しい問題)に立ち向かって
解決していこうとする人材が育たなければ、今後日本は発展していかない。

改良型や効率を高めて生産性を上げる方法だけでは日本経済は行き詰まる。

嫌なことばかりさせると
「何のために生きるのか」というような質問が高校生からでてしまう。
いつの間にか無目的な人間になってしまう。


ある会社の社長がこう言っていた。
「努力する者は夢中になれる者には勝てない」

もう一度言う。
自分の好きなこと、得意なこと、夢中になれることを
早く見つけてほしい。

そして一歩一歩進んでいく。

夢中になれること:
それがあなたの「任」なのである。

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