脊柱管狭窄症 (高齢者の場合) 

2020年06月21日 09:10

骨粗鬆症と脊柱管狭窄症の関連について

今日は、骨粗鬆症と脊柱管狭窄症についてお話しします。

まず、圧迫骨折についてですが、その前に側面から人のからだを見た場合、背骨はどこにあるでしょうか。答えば後方、背中側にあります。


からだの中心には、内臓が入っているため、脊柱(背骨)はからだの後方にあるということです。背骨だけを考えた時、中心にあれば構造上バランスが保ちやすかったといえます。しかし、後方にあるため、前方に倒れようとする力が働きます。前方に倒れないようにするためには、抗重力筋(脊柱起立筋等)が無意識に働いて姿勢を保っているのです。


常にからだには重力がかかっており、椎体(背骨)は後方より前方に多く負荷がかかります。
骨、筋力が共に弱り、骨粗鬆症になると、なにかのきっかけで骨が潰れます。多くの場合、前方が潰れる、これが圧迫骨折の正体です。


通常、圧迫骨折は、神経症状を伴わないとされています。
しかし、一ヶ所、圧迫骨折がおきると、その後、後方も潰れる可能性があります。(破裂骨折)
また、圧迫骨折をおこした上下の腰椎に日常的に負荷がかかりやすくなり、さらに別のヶ所も圧迫骨折をおこすリスクが大きくなります。


腰椎がつぶれれば次第にそれ以外の骨の変形も進みます。骨棘が形成され、関節突起の形状が変わってきます。そうなれば神経の出口である椎間孔は狭くなってきます。


脊柱管狭窄症は、骨折が進行し椎体後壁が破壊され骨片が後方(脊柱管方向)に突出し、脊髄や馬尾神経を圧迫するタイプと椎間孔が狭窄されることが要因になっているタイプと大きくわけて2つがあると考えらえます。


年齢を重ねれば、多くの人が椎間板の水分が減少したり、腰椎、頸椎は変形してきます。
しかし、そこに骨粗鬆症が加わり、圧迫骨折が発生し、さらに脚にしびれがでてきたり、間欠性跛行がでてくれば、それを改善するのは至難の業です。


仮に腰椎が2つ、潰れた場合、椎間孔の数は左右で4つになります。
その椎間孔を広げる手術をしている先生も日本に存在しますが、たいへんな手術になります。(NHKで紹介されてました)
おそらく、手術は一回で一ヶ所だと思います。


一生自分の脚で歩くためには、骨密度の減少を防がなければならないのです。

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