脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアは誰もがなる可能性があります。
また、痛みがない人でも、長い間には骨や椎間板の形は少しずつ変わってきます。
ある程度は避けられないことです。
多くの人は痛みがでた場合、通いやすいという理由で近くの整形外科に行くことが多いと思います。
改善すればもちろんいいのですが、
例えば、3ヶ月以上通っている。
あまりよくなっていない。
と本人が感じているのなら、一度ペインクリニックに行ってみた方がよいと思います。
以前のNTT東日本関東病院のペインクリニック科のホームページには、
以下のような内容が載っていました。
日本では、
まず、薬とリハビリの治療をし、
それでも改善しない場合は
手術を選択することが多く、
その中間の位置付けともいえるペイン科の治療は日本では十分には発達してこなかった歴史があり現在でも十分ではない。
違う病院(クリニック)に行くと違う診断、治療法を行うことはあり、整形外科ではよくならなかったのがペインクリニックに行ったら、よくなった。という話しは時々耳にします。
セカンドオピニオンとして、別のクリニックに行くのであれば同じ整形外科に行くのではなく、
ペインクリニックがよいと思います。
ペインクリニックのホームページには必ずと言っていいほどブロック注射の説明があります。
そして、それを読むと単なる痛み止めではないことが理解できます。
痛みは交感神経を優位にし、局所の血管を収縮させます。
そのため、痛みや疲労物質は同じ場所に留まり、酸素や栄養の供給は減少します。
痛みが交感神経を優位にし血管を収縮させる → 血流が悪くなる → 血流が悪いから痛みの物質は留まる
→ 痛みの物質があるから痛い → 血管を収縮させる
という、負のスパイラルが続きます。
痛みをこらえていても、何もいいことはありません。
四十肩・五十肩と同様、痛みが長引き炎症が続けば、軟部組織の拘縮は進み、可動域がより制限されると考えられます。
そのため、リハビリの期間は長引くと考えられます。
つまり、放置が一番よくありません。
痛みを我慢するメリットは何もないのです。
繰り返しになりますが、一定の期間が過ぎても改善しない場合は、別の医師の診てもらうことを考えた方がよいと思います。
手術が必要だと言われた場合はなおさらです。
医師に手術が必要だと言われると、精神的なダメージは大きいです。
本人やご家族の考えにもよりますが、手術を回避したいと考えるなら、まずは別の医師の意見を聞いてみましょう。
写真は、脊柱管狭窄症専用のアメリカ製のベッドです。
症状が軽い場合は、カイロプラクティックで改善することも考えられます。
興味がございましたら、一度見学にお越しください。
椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症で手術を勧められたらどうするか。
これはたいへんな問題ですが、
まずは、セカンドオピニオンとしてペインクリニックを受診することをお勧めします。
手術はあくまでも最後の手段と考える医師を見つけて、相談するのがよいと思います。
MRIの画像と痛みは必ずしも一致しないと主張している医師は多くいます。
ちなみに、椎間板ヘルニアは、ほっとくと数か月で貪食作用により自然になくなることもあります。
しかし、数か月の間、今まで通りからだを動かせないことは、たいへんな苦痛を伴います。
職場や家族の中にも手術を勧める人もいるかもしれません。
手術を回避するには、動きたいのをがまんしたり、日常生活や姿勢を見直したり、
リハビリ、エクササイズなどかなりの努力が必要になります。
そういう意味では手術より苦痛を伴うかもしれません。
私自身も過去に、医師にMRIの画像を見ながら説明をされ、手術が必要だと言われました。
その時はとても暗い気持ちなりました。
けれども手術はせず、翌日からリハビリを開始しました。
20年以上前の話しですが、現在まったく問題なく日常生活を送っています。そして趣味でスポーツもできます。
ネット社会は多くの情報が溢れかえっています。
ですから何が正しいのかを判断するのが大変です。
でも、御縁があった方には、手術を回避できる場合もあることを伝えたいのです。
いろいろな治療法の中から、メリット、デメリットを考えて
手術をするかしないかは、患者が決めることです。
家族が手術を勧める場合もあるでしょう。
いろいろな考え方があるでしょう。
しかし、まずは別の医師の意見を聞くこと、
つまりセカンドオピニオンです。
手術はその後に決断すれば可能です。
しかし、一度手術をすれば
手術前のあなたのからだには戻れないのです。